【2022年】アメリカで自然流産後のフォローアップ・費用について

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こんにちは!シロックマ(@shirokkuma_pa)です!

アメリカで、妊娠10週目での流産を経験し、救急受診した体験談を前回ご紹介しましたが、今回はフォローアップにかかった期間、内容、費用についてお伝えします。

【2022年】アメリカで自然流産、救急外来を受診した体験談・費用について

結果的には、私の場合は、計3回の採血フォローと1回の病院受診で終了しました。

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目次

採血フォロー

Quest Diagnostics

流産後、2日以内に採血フォローが必要だったので、病院からの電話で、指定された自宅近くの施設で、採血をすることになりました。
採血
Quest Diagnostics」は、採血などの検査専門施設で、HP上で時間帯を予約することができました。
そのため、待ち時間がなくスムーズに案内されました。
到着すると、タッチパネルで、QRコードを読み取って、受付が完了しました。
パネル
すでに、病院側からファックスで採血オーダーが出ているので、IDの確認、保険証の確認のみで受付が完了しました。

中に案内され、黒人の女性が手際よく採血をしてくれ、5分ほどで全て終了しました。
建物の専用駐車場に車を停めていたので、「Can I get a validation?」と質問すると、無料駐車券を渡してくれました。

採血結果はオンラインで確認

病院の個人ページで、採血結果が確認でき、hCGは25000→4300 mIU/ml(正常値は1以下)と下がっていました。

その後、病院から電話がかかってきて、hCGが順調に下がっているから、緊急で病院受診する必要はなく、予定通り、1週間後の「Pregnancy Loss」部門でのフォローアップに来ていいと伝えられました。

Pregnancy Loss部門の受診

病院の様子
まずは、受付で保険証を提示して、Copayの支払い(30ドル)をしました。

問診票の記載

問診票
Meanは形容詞で、ここでは「平均的、普通」という意味のようです。

医療通訳を依頼

診察室には、一人で入ることになりました(夫は待合室で待機)
医療通訳を利用したいか聞かれ、これまでお世話になったことがなかったので、依頼をしてみました。

医療通訳は、無料で利用できて、iPhoneのような通信機で、音声だけで、先方の通訳者を通して会話をすることができました。
問診では、どういう経緯で受診になったか、既往歴を聞かれました。

簡単な質問で、自分で答えられるものは自分で英語で答えて、病歴など、自分の表現であっているのか確認したかったものは、日本語で話して、通訳してもらいました。
Pap Smear(子宮頸がん細胞診)歴など、医療用語もあり、聞き取れないものもあったので、医療通訳の人にわからない用語は通訳してもらいました。

音声だけで、医療通訳をされる方はすごいと思いました。

経膣エコーのフォロー

診察台
下半身は脱いで、診察台の上にあるバスタオルサイズの紙製のものを巻いて、待機になりました。
この台の脇には足置きがついていて、エコーの時は、下半身は紙で包まれていて、脚を乗せてセッティングできました。

日本の内診台と違って、自動で脚が開いたり、回転したりはなく、カーテンもありませんが、角度が緩やかで、脚もそこまで広げないので、無理のない姿勢で受けることができました。

エコーが終わると、その後の結果説明から、夫が合流するか選べると伝えてくれたので、診察室で着替え後に合流しました。

結果説明

子宮の中には何も残っていないから、手術は不要で、今後のフォローの必要はないとのことでした。

次の生理(Period)がきたら、その後から妊活をしても大丈夫で、ただ、Prenatal supplement(妊娠前、妊娠中のサプリ)は飲み続けるようにと言われました。
対応してくれた女医さんがとても素敵な方で、目を見ながら、丁寧に説明をしてくれました。

受診の際には、何度も「I’m so sorry」と言われましたが、女医さんから「It’s not your fault. Pregnant women have the same experience at least once in their lives.」と言われ、改めて自分に向けて言われると、「そういうこともあるのか、他の女性も経験していることなんだ」と心が楽になりました。
昔は、流産後は、妊活を半年は待つように言われていた時期もあったとのことでした。

その後の経過

採血経過

グラフ
計3回の採血フォローがあり、流産後2週間ほどで、hCGはほぼ正常値になり、フォローが終了になりました。

出血は、流産後の1週間くらいでほぼ消失して、流産後1ヶ月くらいで、生理が戻ってきて、体調も妊娠前に戻りました。

フォローアップ費用

私の保険では、HMOで、Copayを支払うプランだったので、フォローアップにかかった費用は、Pregnancy Loss部門で支払った、Copayの30ドルのみでした。

外来受診分と、経膣エコー分の合算で医療費が計算されていました。費用1

外来受診分
費用2

経膣エコー検査分
費用3

請求額は、2週間後くらいに、保険の個人ページで更新されていました。

通知はないので、自分で保険の個人ページで確認をする必要があります

採血の費用は?

計3回行った採血フォローの支払いは、私の保険・プランでは、保険内で全額負担してくれていたので、採血(1回146ドル)は全額負担してくれていて、自己負担はありませんでした。

流産後にかかった費用のまとめ

自己負担は、救急受診、フォローアップとも、私の保険プラン(HMO)では、ネットワーク内の病院受診で、Copayの支払いのみでした。

救急受診がCopayの75ドル、フォローアップが病院受診のCopayの30ドル、合計で105ドルでした。

もし保険がなかった場合は

⚫︎救急受診——5333ドル
⚫︎フォローアップ病院受診——802ドル
⚫︎採血3回分——146×3=436ドル

保険に入っていなかった場合は、トータルで、6571ドルということになりますが、今回、自己負担は保険適応後の105ドルでした。

医療費の自己負担に関しては、加入している保険、保険のプラン(HMO、PPO、 POS)によっても変わってきますので、私の場合の一例として参考にして頂ければと思います。

保険のシステムは複雑で、現地人によると、同じ保険でも、時期によってプランの内容が変わったりすることもあるようで、その都度、確認が必要なようです。

まとめ

アメリカの医療では、分業体制(採血部門の専門施設など)、保険でのネットワーク内の病院・医師であるかが重要であったり、紹介状などの紙ベースではなく、オンライン上で診療記録がやりとりされていること、患者自身も個人ページで、検査結果が参照できることなど、便利で効率的であると思いました。

一方で、医療費が高いこと、保険システムが複雑で、自分からチェックしないといけないこと、分業していることで、電話が色々な部門からかかってくるなど(たらい回しの可能性もある)の点では不便だと思いました。

以上が、流産後のフォローアップの体験談と、かかった費用についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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