こんにちは!シロックマ(@shirokkuma_pa)です!
今回、フィラデルフィアの交差点内での、車の衝突事故を初めて経験しました。
幸い、怪我人はおらず、二次災害はなく、互いの車の損傷で済みましたが、今回、事故後の対応で、想定外のことがいくつかありましたので、ご紹介します。
事故時の状況
交差点内で起こった衝突事故
事故当時は、夫と私で車に乗っていました。
信号が青に切り替わった後で、アクセルを踏んで直進しようとしたところ、右車線から、車が信号無視で侵入してきて、相手の左ボディに正面からぶつかりました。
ぶつかった瞬間は、スローモーションのような感覚で、初めてのことでもあり、何が起きているのかわかりませんでした。
こちら側があまりスピードが出ていなかったこともあり、衝撃をあまり感じませんでした。
安全な場所へ駐車
ぶつかった影響で、一時交差点内では、交通が遮断されましたが、幸い、二次災害は起こらず、怪我人も出ませんでした。
お互いに路肩に駐車をしました。
車の損傷
ぶつかった衝撃で、うちの車のフロント部分のバンパーが損傷しましたが、ガソリン漏れや、タイヤの損傷はなく、路肩に停めることが出来ました。
相手方は、左ボディが凹んでいましたが、運転はできる状況でした。
事故相手
相手は、20代前半くらいの黒人男性(乗車は1人)でした。
夫も車から出て、初めに「Are you okay?」と相手を気遣い、挑発をしないようにして、事実確認をしました。
すると、相手は「Yellowだった」と主張し、こちら側がドライブレコーダーに記録があると言ったところ、相手が黙りました。
目撃者を探す
目撃者はおりましたが、その方はパニックとなり、「覚えていない」とのことで、目撃者にはなりませんでした。
証拠写真を撮影
私は、同乗者でしたが、事故後に夫と相手の黒人男性が話している間に、相手方の車のナンバープレートの写真を撮り、近くに住む、現地の友人に連絡をしました
相手が逃亡
互いの情報交換のためと、相手が運転免許証を見せるように要求してきて、夫が車に戻っている間に、相手は車で逃亡しました。
逃亡した理由はわかりませんが、無免許か、無保険で運転している可能性があります。
本来であれば、お互いの連絡先、免許証、保険情報などの交換をしたかったのですが、そのタイミングで、相手が逃亡しました。
警察へ通報
友人もすぐに到着し、夫が911へ連絡しました。
その晩は、フィラデルフィアでは、発砲事件が多く、致死的なshootingが多く発生しており、警察がなかなか来ませんでした。
現地の友人によると、同時にshootingの事件が発生したなどは、何台ものパトカーが出動するため、怪我人がいない事故の場合は、後回しにされるため、なかなか警察は来てくれないだろうと言われました。
その言葉通り、結局、4時間以上も警察は来ませんでした(1時間ごとに警察に電話をしましたが、その日は事件が多いとのことで、「後で行く」と言われました。)
警察からは、後日警察署に来れるのなら、そこで対応して欲しいと言われました。
本来であれば、警察が事故現場で、「Police report」を書くのですが、それが出来ないため、後日、警察署に行くことになりました。
事故現場の記録
事故現場から離れることになるので、車の写真、事故現場の交差点の写真、動画(こちら側が青信号になってから発車した場合に、相手方の信号が赤になってから何秒経過するか→2.5秒以上)を撮影しました。
Towingを手配
車の損傷が激しい場合は、自宅まで車を運転することができないため、Towingの手配が必要です。
今回、うちに車はフロント部分のバンパーが変形しており、運転するのは危険と判断しました。
現地の友人が、Towingの手配の電話をしてくれました。
⚫︎見積もり
⚫︎到着までの時間
比較的、近い距離でしたが、200ドル以上はかかりました。
後から保険で対応してもらえるようです。
今回の事故状況のまとめ
⚫︎怪我人はなし
⚫︎相手は一人、こちらは二人(同乗者あり)で乗車
⚫︎ドライブレコーダーあり(しかし、衝突事故の瞬間は記録されておらず。相手の顔は記録に残っている。)
⚫︎記録写真あり(相手のライセンスプレート、車種)
⚫︎こちら側は保険加入している(相手方は不明)
⚫︎相手は逃亡したため、相手の連絡先、運転免許証、保険会社の情報(or 無保険か)はわからず
⚫︎本来は、警察が現場で「Police report」をその場で作成するが、後日対応となる
交通事故が起きた場合の一般的な対応
1、安全な場所に車を移動
二次災害が起こらないように、安全な場所(路肩など)に車を移動し、ハザードランプをつけます。
外に出る時も注意します。
2、怪我人がいたら、911へ通報
ドライバー、同乗者、相手、通行人など、怪我人がいないか確認をし、怪我人がいた場合は、怪我人の保護を優先します。
3、警察へ連絡
時間、場所、怪我人がいるかなど報告します。
ただ、今回の我々のケースのように、すぐに来るとは限りません。
4、目撃者を探す
後から判明しましたが、同乗者は「Witness(目撃者)」とはならないため、警察からは、「同乗者以外の目撃者はいるか」と聞かれるため、同乗者以外の目撃者がいる場合は、その方の名前、連絡先も聞いておくことが大切です。
5-①、警察が来た場合
警察と、事故相手、目撃者とともに状況説明をします。
警察に「Police report」を書いてもらい、受け取ります(管轄の警察によって、受け取れるかは変わってきますが、レポートでミスがないか、確認しておくと良いです。)
「Police report」は、事故処理番号(Case number)が重要であり、保険会社への報告の際に、重要になります。
5-②、警察が来ない場合
警察を待つ間に、相手と情報交換をします。
⚫︎自宅、携帯の電話番号
⚫︎免許証
⚫︎プレートナンバー
⚫︎互いの事故の証拠写真
⚫︎相手の車の車種、メーカー、色など
⚫︎保険会社名、保険証の写真(証書番号)
⚫︎目撃者の名前と連絡先
記録写真としては、
⚫︎両方の車のダメージ箇所の写真
⚫︎車全体の写真
警察との話では、状況証拠、目撃者の証言、ドライブレコーダーが証拠となることが多いようです。
6、車の保険会社へ連絡
保険会社、もしくは、エージェント(仲介会社)に連絡をします。
うちの場合は、日本語の通じるエージェントと契約していたので、相談が日本語でできて、助かりました。
保険会社から、事故の状況の質問や、時間、場所、怪我人の有無、車の破損状況、警察に連絡したかなどの質問があります。
7、車を修理に出す(必要な場合)
保険会社から、指定された修理工場へ行き、見積もりをもらい、保険会社からの審査を受けて、通り次第、車の修理をしてもらいます。
保険会社にレンタカーの手配をしてもらうこともあります。
保険会社への連絡の際に、「Police report」「車の修理工場のレシート」も大切になってきます。
今回の反省点と感想
今回、衝突の瞬間の、ドライブレコーダーが機能していなかったので、証拠不十分になる可能性がありました。
ドライブレコーダーの買い直しを検討しています。
今回、相手は逃亡したため、相手の情報がないですが、アメリカでは、このような無免許、無保険での運転者による交通事故が、結構あるようですので、その対策を学ぶきっかけになりました。
経験者から聞いた話
示談では済ませない方が良い
フィラデルフィアに長く暮らす日本人の方で、過去に、相手に自分の車を軽くぶつけられ、その場で、示談で済ませたケースがあるようですが、2年後に相手方が弁護士を立てて、訴訟を起こされ、事実と違うことを言われたそうです。
特に、日本人の高齢者は、お金を持っていると思われているようで、英語も堪能でない場合、数年後に訴訟をされるケースもあるようです。
軽い事故であっても、警察へ通報し、「Police report」を書いてもらうことが身を守るために必要だと感じました。
まとめ
アメリカでは、簡単に免許証が取れることや、煽り運転も多く、私の周囲でも交通事故に巻き込まれた経験のある方が沢山おりました。
事故時に備えて、車の中に常に、車の登録証、保険証(期限切れに注意)を常備しておくことや、ドライブレコーダーは重要だと思います。
次回以降の記事で、後日警察へ行き、「Police report」を作成してもらった様子、保険会社とのやり取り、要した期間、費用などについて、ご紹介していきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。