こんにちは、シロックマです。
2021年版の治安記事が一番読まれており、今回、2025年時点での情報を付け加えています。
夫はアメリカ・フィラデルフィア滞在5年目、アメリカ人の現地の女性の一次情報も踏まえた上でのアップデートになります。
全体像は4年前とあまり変わりませんので、以前の記事もご参照ください。

アメリカ東海岸の都市のひとつ、フィラデルフィア。
歴史ある街並みや有名大学が並ぶこの街は、日本人にも馴染みがある場所ですが、「治安」と「学区」については、事前にしっかりとした情報収集が欠かせません。
2025年時点でのフィラデルフィア市全体の犯罪率は、アメリカ国内でも高い水準。
住民1000人あたり約61件、16人に1人が何らかの犯罪に巻き込まれるというデータも出ています。
暴力犯罪(殺人・強盗・暴行)も多く、特に市北部(Kensington, Tioga-Nicetown, Strawberry Mansionなど)は全米でもトップレベルの高犯罪地区とされています。
ただし、すべての地域が危険というわけではありません。エリアによって治安の差が大きく、「どこに住むか」で、フィラデルフィアでの暮らしの質は大きく変わります。

フィラデルフィア市内の治安傾向と学区の特徴
フィラデルフィア市内の治安:2025年春時点のリアル
殺人件数は 2024 年に 10 年ぶりの最低水準(前年比‑34%)ただしエリア格差は大きいです。
日中の観光エリア(Center City・Old City)は体感的に歩きやすいものの、夜間は窃盗・車上荒らしが増える傾向です。
センターシティ(Center City)

市内中心部で、スーパー、美術館、病院、レストランが徒歩圏に揃う便利なエリアです。
日中は観光客や通勤者で賑わい、警察の巡回も多いため、比較的安心感がありますが、夜になるとオフィス街が閑散として注意が必要です。
窃盗被害が多く、車上荒らしや店舗での万引きが目立ちます。
子育て世帯の割合は約9%と少なめで、公立学区の質にはバラつきがあります
学区:フィラデルフィア公立学区
ユニバーシティシティ(University City)

ペンシルベニア大学やドレクセル大学を中心とする学生街で、大学警察の巡回もあり、治安は市内平均より良好。
暴力犯罪の発生率も全米平均を下回っており、比較的安心して暮らせるエリアです。
学術施設と住宅街が混在し、都市的な利便性も感じられる地域です。
学区:フィラデルフィア公立学区
郊外エリアの魅力と安全性
メインライン郊外(Ardmore/Wynnewood ほか)は暴力犯罪が市平均の 1/4 以下で、子育て世帯に根強い人気。
通学バス申請:郊外公立校は学区バスが基本。
ここまで、フィラデルフィア市内(Center City/University City)の治安や暮らしやすさについてご紹介してきました。

「じゃあ、郊外に住むってどうなの?」「子育てや学区の視点でエリアを選ぶとしたら?」
そんな方向けに、郊外エリア(Main Line)各地の治安と学区、生活導線の整え方について、noteの有料記事で詳しくまとめています。
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