【SEPTA】フィラデルフィアのトロリー(路面電車)の乗り方【2026年版】

2021年に公開した記事を読み返したところ、路線の名前も運賃も支払い方法も大きく変わっていました。 現在はSEPTA Key cardを買わなくても、対応するクレジットカードやスマートフォンをタッチするだけで乗車できます。 これからフィラデルフィアへ行く方が古い情報で迷わないよう、2026年7月時点の公式情報に沿って全面的に更新しました。

ペンシルベニア州には、「SEPTA」と呼ばれる南東ペンシルベニア交通局が運営する公共交通機関があります。 前回、フィラデルフィアのバスの乗り方についての記事を紹介しましたので、今回は、路面電車(以下トロリー)の乗り方についてお伝えします。

現地に住む日本人で、トロリーを利用している人は多くありませんが、駐在で来られる方など、現地ではじめは車を持たずに移動せざるを得ない場合など、参考にして頂ければと思います。

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目次

フィラデルフィアのトロリー

道路にレールがあり、車と一緒に走っています。 以前は10・11・13・34・36番などの番号で呼ばれていましたが、現在は「SEPTA Metro」という新しい体系への再編で、名前が変わりました。

  • T1(旧10番)・T2(旧34番)・T3(旧13番)・T4(旧11番)・T5(旧36番) センターシティの地下トンネルを共有する5系統。番号は北から南の順です。
  • G(旧15番) Girard Avenueを走る、レトロな車両のトロリー。
  • D1(旧101番)・D2(旧102番) 郊外を走るMedia-Sharon Hill Line。

車両や駅の表示はすでに新しい名前だけになっているので、古いガイドブックの番号のまま探すと迷います。この記事では新名称で統一し、旧番号をカッコで添えます。

時刻表どおりにならないこともありますが、バスと同料金で毎日運行しています。 ただし、夜間(特に日曜・月曜の深夜)はトンネルの保守工事で運休や迂回になることがあるので、乗る前にSEPTAの運行情報(アラート)を確認すると安心です。 私は滞在中、郊外⇄ダウンタウンの移動や、ダウンタウン間の移動に、よく利用していました。

ダウンタウンは、駐車場がなかなか見つからなかったり、人通りが多くて、運転が怖いから、あまり車で行きたくないよ。。。という方には特にオススメです。

トロリーの乗り方

支払い方法を選ぶ

1. タッチ決済(クレジットカード・Apple Payなど)

タッチ決済対応のクレジットカード・デビットカードや、Apple Pay・Google Pay・Samsung Payを、そのまま読み取り機や改札にタッチすれば乗れます。 渡米したばかりの方や短期滞在の方は、SEPTA Key cardを買わなくても、手持ちのカードやスマホだけでトロリーに乗れます。

2. SEPTA Key card

SEPTA Key HPより引用

チャージして使うSEPTAの交通系ICカードです。バス、トロリー、地下鉄、Regional Railと全てで使えます。

SEPTA Key cardが購入できる場所 ・SEPTA Fare Kiosk ・SEPTA Sales Office ・Retail 購入場所はSEPTA Key公式サイトで確認できます。

カードの発行には$4.95かかりますが、購入後にオンラインでカード情報を登録すると、$4.95分は残高として戻ってきます。 クレジットカードと紐付けできるので、例えば$20ごとに自動チャージしてくれるので、便利です。

3. 現金

1回$2.90。両替不可・お釣りなし・無料乗り換えなしなので、あくまで最終手段です。

無料乗り換えについて

タッチ決済またはSEPTA Key cardで支払うと、最初のタッチから2時間以内であれば、2回まで無料で乗り換えができます。 トロリー⇄バス⇄地下鉄の乗り換えも対象です(Regional Railは対象外)。 条件は、すべて同じカード(同じスマホ)でタッチすること。現金払いは対象になりません。

さらに、次の3駅では、Metro路線どうしの乗り換えが改札を通らずにそのままできます(支払い方法を問わず全員対象)。

  • 15th St/City Hall(L・B・Tの間)
  • 13th St(L・Tの間)
  • Drexel Station at 30th St(L・Tの間)

トロリーの停留所へ行く

私は、普段目的地に行く時は、「Google map」で目的地を入力し、公共交通機関のマークをクリックして、トロリーの時間と停留所をチェックしていました。 トロリーの位置情報や遅延が表示されることもありますが、実際の運行とずれる場合があります。

SEPTAの公式アプリや、公式サイトのTrip Plannerでも、同様に検索できます。 駅の構内の場合は、行き先がwestboundか、eastboundなのかなど、行き先の方向をチェックして、停留所で待ちます。

SEPTA appより引用

トロリーに乗る場所が、駅の外の場合

 

たまに通り過ぎられることもあるので、自分がひとりの場合などは、手を挙げたりして「乗ります」アピールをします。 前のドアが開くので、前から乗車し、タッチ決済のカードやスマホ、またはSEPTA Key cardを読み取り機にタップ or 料金箱で運賃($2.90)を入れます。

トロリーに乗る場所が、駅の構内の場合

SEPTA HPより引用

駅の構内に入る際に、日本の電車のように改札があるので、そこでカードを1回タッチします。 そこで精算されるので、トロリーに乗る時にはタッチしなくてよくなります。

2回タッチすると、余分に運賃が引かれてしまうことがあります。私も過去に2回タッチしてしまいました。。。

前からでも後ろからでも乗れます(一度駅の構内の改札でタッチをして、料金を支払ったことになるので)

 

トロリー乗車中

 
私が利用していた時間帯では、通勤や通学で利用する人も多く、落ち着いた雰囲気の日が多かったです。
車内表示や放送が分かりにくいこともあるので、Google MapsやSEPTAアプリでも現在地を確認しておくと安心です。

降車時

降りる場所の前の停留所を過ぎたあたりで、窓際にある、黄色のヒモを引っ張ります。
→電光掲示板に「Stop requested」と表示されます。

ベビーカーで乗る場合の注意

意外な落とし穴ですが、トロリーには開いた状態のベビーカーを持ち込めません(バスや地下鉄では、開いたままの乗車が認められています)。 車両の構造上の制約によるもので、トロリーに乗る場合は畳む必要があります。 小さいお子さん連れでベビーカーが必須の移動なら、バスや地下鉄を選ぶほうが現実的です。

オススメの時間帯

夜にかけて暗くなると、車内の雰囲気も変わってきます。
私が滞在中に利用した範囲では、明るい時間帯で、午前〜午後にかけては通勤者や女性も多く、そこまで怖くなかったです。

座る席はどこが比較的安全か?

これは私の経験からの話ですが、座る位置は、真ん中〜前の方(ドアから近すぎない位置)がオススメです。 前や後ろのドア付近は、トラブルが起こった際などに巻き込まれやすかったり、声をかけられやすい傾向にあると感じました。 現地の女性陣も、まとまって真ん中〜前の方に座る傾向がある印象でした。

治安の気になる地域を通る場合

私が利用していたトロリーは、West Phillyと呼ばれる、治安に注意が必要とされる地域を通っていました。 乗客はほとんどが住民ですが、下記のような人に出会うこともありました。
渡米したての頃は、一番後ろの席に座り、外の景色と乗ってくる人を見ながら、ビクビクしていました。

・音漏れが大きすぎる
・ラップを歌っている人がいる
・ずっと見てくる人がいる
・イヤホンで電話をしていたり、独り言を言っていたり、声が大きい人がいる
・草のにおいがすることがある

危険を察知した時は?

私もトロリーに乗った初期の頃は、ゴミを投げながら近づいてきて、ずっと独り言を言っている人や歌っている人が隣に座ってきたりしました。 そんな時に限って、トロリーのトラブルでトンネルの中で停まったり・・・ ですが、徐々に慣れてきて、遠目からみて、「距離を置いたほうがよさそうな人かどうか」は何となく察知できるようになってきました。

座る位置は、その時々で臨機応変に、危険を感じたら早いうちに離れた方が良いと思います。

トロリーの良いところ

・時間間隔がそこまで開かずに走行しているので、乗り逃しても次のトロリーを待てるところ。
・街中だと利用客も多く、利用しやすい。
・運転士さんが近くにおり、防犯カメラもあるので、地下鉄のような閉鎖空間に比べたら安心感がある。

トロリーの残念なところ

・外では一般道路を走行するので、前の車がトロリーレーンを遮っていれば進めず、遅延することがある。
・時間通りに出発しなかったり、来ないこともあるので、時間が読めない(アメリカあるある・・・)
・郊外のD1・D2は、2026年の新しい信号システム導入で安全性が上がった一方、所要時間が以前より10分前後長くなっています。時間に余裕を持って乗るのがおすすめです。

気をつけたいポイント

乗り換えが必要なスポットは、あらかじめ治安を確認した方が良いと思います。 治安については、別記事で紹介しています。

公共交通機関を利用した、病院へのアクセス方なども、事前に調べておくことをおすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今年更新した点(2026年7月)

  • 路線名:10・11・13・15・34・36・101・102番は、T1〜T5・G・D1・D2に変わりました(車両表示も新名称のみ)
  • 運賃:支払い方法を問わず一律$2.90になりました
  • タッチ決済:クレジットカードやApple Pay等をタッチするだけで乗車できるようになりました
  • 無料乗り換え:2時間以内・2回まで無料の乗り換え制度と、改札を通らない駅構内乗り換え(15th St/City Hall・13th St・Drexel Station at 30th St)を追記しました
  • ベビーカー:トロリーには開いたままのベビーカーを持ち込めないルールを新たに追記しました
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