こんにちは!シロックマ(@shirokkuma_pa)です!
今回、夫の帯同でアメリカに留学した筆者が、アメリカで主婦となり、その後、EAD(就労許可証)を申請し、フィラデルフィア中心部・郊外での仕事探しをした経験談をお伝えします。
この記事はこんな人向け
⚫︎コネがない状態から、アメリカでの仕事の探し方を知りたい
⚫︎アメリカでの学歴がない場合に、日本人の強みを生かせる仕事を探している
⚫︎どのような仕事が候補に挙がるかを知りたい
⚫︎日本からのコネなし(夫の留学に帯同)
⚫︎留学経験なし、英語が苦手
⚫︎ペンシルベニア州に住んでいる(他州と比較して日本人が少ない)
⚫︎日本では資格を持って就労していたが、アメリカではその資格が使えない
ビザのステータスを確認
アメリカではビザの種類によっては、就労が認められていない場合や、就労許可証(EAD)の申請が必要な場合があります。
不法就労にならないように、必要な場合は、就労許可証(EAD)の申請をご検討ください。
参考:【2021年】労働許可証(EAD)の申請方法、取得までの経過 〜J2ビザ保持者の場合〜
自己分析
どのような働き方をしたいか
勤務形態
⚫︎フルタイムか、パートか
⚫︎勤務時間帯
⚫︎報酬
勤務日
⚫︎平日勤務か、土日勤務か
——留学期間が限られている場合、家族の休日は揃えたいかなど
健康上の問題
⚫︎配慮が必要な場合(持病や、妊娠・出産など)
——何かあった場合に帰国する可能性があるか(代わりのきく仕事がいいか)
希望の職種
⚫︎自分のこれまでのキャリア、持っている資格、スキル
⚫︎自分の強みを生かした仕事、興味を持っている分野、新しく始めたい分野
⚫︎日本人であることを強みにした仕事が良いか
英語力
⚫︎特にリスニング、スピーキング力
⚫︎英語をどの程度使う仕事がいいか
職場環境
⚫︎職場付近・通勤経路の治安
——出勤が必要か、在宅ワークがいいか
⚫︎交通手段
——運転できるか、公共交通機関を利用するか
自分の希望をまとめる
具体的に、私の場合は、
平日の日中が希望(家族が土日休み)
⚫︎健康上の問題
今後、妊娠した場合に、安定期に日本に帰国する可能性があるので、代わりのききやすい仕事
⚫︎希望の職種
日本での資格は日本に帰国した際に活かせればいいので、留学中は、現地で英語を少しでも使う職場。分野のこだわりはなし。
日本人であることが強みになる。
⚫︎英語力
留学経験なし。
英語は超基本的な会話のみ。
⚫︎職場環境
公共交通機関を利用できる範囲の、治安の良い場所。
情報収集
現地情報
1. 現地の人から聞く(オススメ)
日本人との出会いの場としては、現地の日本人会、日本人教会での出会い(日曜礼拝、クリスチャンでない方でも交流の場として来られる方もいる)、日本人会のバザー、イベントなどで出会えることがあります。
2. 日系スーパーなどの掲示板を見る
日本人向けの求人(個人依頼主からのベビーシッターなどの募集など)、相談窓口、習い事の案内、イベントの案内などがあります。
3. 補習校の繋がり
日本語補習校での親御さんとの繋がり(毎週土曜)から紹介してもらえる可能性もあります。
4. ネットで探す
フィラデルフィアの場合は、日本語教師や日本食の飲食店の求人などは、みつけられました。
アメリカ人の友人は「Indeed.com」と「ZipRecruiter」や、新聞の広告で仕事探しをして、気になった仕事は、知人を通じて紹介してもらうようです。
見学に行く
候補が上がったら、実際に、交通アクセスや、通勤経路・職場付近の治安などを確認しました。
見学の際には、勤務時間、仕事内容、待遇などを確認し、自分の条件に合うかどうかを考えてみました。
履歴書作り(Resume)
履歴書は、言語交換をしているアメリカ人の友人にみてもらいました。
テンプレートや、その方の例をみて、日本の履歴書とは全く異なることがわかりました。
日本の履歴書との違い
⚫︎年齢、性別、写真が不要
⚫︎日本では学歴、職歴だけを書くが、アメリカでは仕事内容などを書く
⚫︎カバーレターが必要。なぜその仕事に自分が相応しいかをアピールする必要がある
実際の就職活動
コネを使う
私の場合は、夫の職場のボス、教会関連の人たち、夫の友人を通して、紹介を依頼し、実際に紹介してもらえそうだったら、履歴書も一緒に送りました。
現実問題
周囲に「仕事を探している」と声を上げると、色々な繋がりができて、候補が集まってきましたが、実際にはそこまで仕事がないということがわかりました。
現地では、日本人で美容師・ネイリストの方などは、現地でも通用するスキルで働いている方もいましたが、私の持っている資格では、アメリカでは適応できない職種だったので、キャリアの延長線上にこだわると仕事が見つからないことがわかりました。
実際に上がった候補
ベビーシッター・ナニー
フィラデルフィア中心部・郊外も、意外に需要が高く、共働きのご家庭や、国際結婚をされている方などで、子供をバイリンガルに育てたい方など、日本語を話せる方と言う条件で募集をしていることがあります。
⚫︎両親が働いている間に、子供と遊ぶ(絵本の読み聞かせなど)
⚫︎子供の散歩
⚫︎オムツ替え
⚫︎食事の介助
⚫︎掃除などの家事
⚫︎昼寝の寝かしつけ
など、子供の年齢、依頼主の要望を確認します。
補習校の先生・アシスタント
人からの紹介でも、日系スーパーの掲示板でも、常に求人があり、人手が足りないようです。
帯同で来られた主婦の方など、特に教育関係の資格がなく、未経験でも可能とのことで、自分の得意科目で希望を出すことができます。
補習校は、幼稚部、小学部、中学部、高等部に分かれていて、現地校に通っている子供たちが、土曜の午前中に日本語補習校に通っています。
⚫︎教科は、国語、算数・数学、社会の教師
⚫︎仕事の始まりは、アシスタント(漢字を教えるなど)からも可能
⚫︎カリキュラムを修了できるよう、指導計画を立てる
⚫︎授業をする
⚫︎採点や通知表の記載
⚫︎保護者との面談など
松風荘のアシスタント
松風荘は、フィラデルフィア郊外のフェアマウント公園にある、日本建築・庭園で、春の桜祭りなど、季節ごとのイベントや茶道・着付けなどの文化交流の場になっています。
日本の文化についても学び直せて、日本に興味を持っている方が来てくれるので、日本人であることを強みにできそうです。
⚫︎訪問客への接客、ツアーの案内など
⚫︎窓口でのチケット販売、ギフトショップ対応
⚫︎歴史建造物の掃除や、庭掃除
⚫︎電話対応
オンラインの仕事
現地で採用される、オンライン上での日本語教師や、日本のリモートワークなどがあります。
英語が得意な方は、通訳や翻訳の仕事などの選択肢もあると思います。
⚫︎アメリア(翻訳)未経験でも可能で、専門分野を生かした仕事の求人などもあります。
その他
現地の仕事では、他にも日系スーパー、日本食レストラン、大学で研究者になった方もいました。
仕事をするメリット
経験値が増える
アメリカで働くことで、経験値は増え、日中の時間の使い方にメリハリが生まれると思います。
趣味などの自由時間が減ることもありますが、その分、休みの時に集中して、時間の使い方を考えて過ごせるようになります。
英語を実践できる
仕事の種類にもよりますが、現地採用の場合は、英語を話さざるを得ない場面があり、実践の場が増えると思います。
言えなかった表現でフラストレーションが溜まりますが、その悔しさで1つ1つ調べて、身につけていくことができます。
コミュニティが広がる
現地人との交流が増え、仕事で知り合ったご縁を通して、また他の仕事を紹介してもらえる可能性もあります。
お金を稼げる
アメリカ生活では、生活費がかかりますが、その際に、自分で稼いだお金でないと、遠慮してしまい、せめて自分に関わるものは、自分で稼いだお金で好きなものを買いたいと思いました。
仕事探しを始めた後の変化
色々な方から連絡をもらえて、現地人、特に経験者からの視点は非常に参考になりました。
現地の日本人の繋がりから、コミュニティが広がったことで、その後に何かのイベントに誘ってもらえる機会も増えてきました。
まとめ
以上が、フィラデルフィア中心部・郊外で仕事探しをした体験談でした。
「仕事を探している」と声をあげることで、ご縁が生まれる可能性があり、自分自身でもコミュニティを広げるために出会いの場面を増やしていくことも大事だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。