Ep12/ 研究者のAIとの付き合い方|ChatGPT活用の今(2025年12月時点)

こんにちは、シロックマ(@kurasuamerica)です。

Podcast「Lab & Life」、今回のテーマは「研究者はAIをどう使っている?」。

医療現場や研究室で、ChatGPTはどんなふうに活躍しているのか。実際に使ってみてわかった活用法・注意点を、研究者の太巻きさんとともに語っていきます。

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目次

研究者がAIを使う場面

太巻きさんがさまざまなAIツールを試した結果、現時点で最もパフォーマンスが高いと感じているのが、ChatGPTのプレミアムプラン(月20ドル)。主な使い方は大きく2つに絞られています。

① 英文校正──グラントや申請書の仕上げに

研究者の日常には、グラントや申請書といった英語の文書が欠かせません。ChatGPTに「今申請書を書いています、直してください」と英語で指示すると、文章をきれいに整えてくれます。

ただし、注意点もあります。

無駄な情報を付け加えてしまうことがある

逆に、大切な情報を削りすぎることもある

だからこそ、出力結果は必ず自分でチェックすることが前提。「Don’t add extra information」「Keep the original language」といった指示を学習させることで、精度が上がっていくそうです。

また、申請書の論理構成や科学的な組み立ては自分でおこない、英語表現だけをAIに整えてもらうのがコツ。論理まで任せてしまうと、科学的におかしな内容になってしまうことがあるからです。

さらに、ChatGPTの出力は「全部丁寧か、全部端折るか」のどちらかになりやすく、文章の強弱が一定になってしまいがち。そのため、結果を一部だけ取り入れる使い方をしているそうです。

② 論文検索──文脈を読んで専門用語まで補ってくれる

もう一つの大きな活用場面が、論文検索です。以前はGoogleの方が精度が高く、ど真ん中の専門用語を知っていないと目的の論文にたどり着けない、という課題がありました。つまり、調べる側の知識レベルに左右されやすかったのです。

ところが最近のChatGPTは、専門用語が曖昧でも、状況を文章で説明するだけで「空気を読んで」専門用語を補い、関連論文をリストアップしてくれます。専門用語がわからなくても、文脈から必要な情報を引き出してくれる──これは大きな進化です。

一方、Google検索の要約機能については、資料と逆のことが書かれているケースに遭遇することがあり、2025年12月時点では信頼性に注意が必要とのことでした。

なお、論文検索に特化したAIツール「Elicit(エリシット)」も試したそうですが、文脈を読む力が弱く、現時点ではChatGPTの方が使い勝手がよいという判断になったようです。

AIが苦手なこと──図の作成は自分で

発表スライドや論文に使う図は、Adobe Illustratorで自作してPowerPointに貼り付けるというスタイルをとっています。ChatGPTと組み合わせて使おうとしたこともありましたが、うまく機能しなかったそう。

「図というのは、言葉では説明できないからこそ使うもの。だからAIに言葉で指示するのは、そもそもあまり効果的じゃない」という言葉が印象的でした。

配信・ブログ制作にも活用中

また、このPodcastの原稿作りや、ブログ記事の作成・要約・表現チェック・誤字脱字の確認などにも日常的に使っています。アイデア出しのサポートとして、とても重宝しています。

AI活用の姿勢

今回の話を通じて見えてきたのは、「AIはあくまで相棒であって、任せきりにするのは危険」という共通の認識でした。

研究の世界でも、医療の現場でも、AIは視野を広げてくれるツールですが、最終的な判断は人間がおこなう。それが、現時点での健全なAIとの付き合い方だといえそうです。

AIは魔法ではないし、万能でもない。でも、使い方次第で「理解を深めてくれる相棒」にはなれる──そんな視点が、これからのAI活用のヒントになるかもしれません。

まとめ

・ChatGPTプレミアム(月20ドル)で、英文校正と論文検索の2つが主な活用シーン

・出力は必ず自分でチェック。論理の組み立ては人間が担う

・AIは視野を広げてくれるが、最終判断は人間で

🎙 このテーマについては、Podcast「Lab & Life」第12回『研究者のAIとの付き合い方|ChatGPT活用の今(2025年12月時点)』でもお話ししています。ぜひ耳でもお楽しみください📻

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