前回の記事で、「ペンシルベニア州の運転免許の筆記試験〜仮免許取得まで」をお伝えしましたので、今回は「Road test(路上試験)〜免許取得まで」をお伝えします。
アメリカ・ペンシルベニア州の路上試験の合格率は、約50%だそうです(意外に低い!)
運転免許取得で参照したサイトは、①PennDOT、②ペンシルベニア大学のISSSです。
運転免許取得までの流れ(後半)
⑥路上試験までの練習をする
⑦路上試験を受ける
⑧合格すると、写真撮影(免許証用)→ 即日、運転免許証を得られる。
⑤路上試験の予約
Learner’s permit(仮免許)取得後は、6ヶ月以内に路上試験を受ける必要があります。
仮免許を持っている場合、助手席に1年以上運転経歴のある人に乗ってもらう必要があり、車も試験会場に持ち込みなので、練習できる人とスケジュールを合わせる必要があります。
運転免許センター(DMV:Department of Motor Vehicles)を選び、予約センターに電話をして、受験日時と場所を予約します。
オススメの試験会場
現地に住むアメリカ人の友人からは、Mediaという地域にある「Pennsylvania Department of Transportation – Driver License Center, Granite Run」をオススメされました。
この会場は広々としていて、実地試験専用の敷地があるので、公道に出ることなく試験が受けられます。
必要書類
⚫︎ Learner’s permit
——仮免許証
⚫︎ Car insurance
——車両が保険に加入している証明
⚫︎ Safety check
——車検を年1回受けている証明
⚫︎ Driver’s license
——DMVに同行してくれる人(車を貸している人)の免許証
⑥路上試験までの練習
上記の会場では、土日は何もやっていないので、試験までに間に、実際の本番のコースで練習をしに来ている人もいました。
練習の頻度は、練習相手と都合を合わせて、1回1時間、週2回、1ヶ月間ほど行いました。
⑦路上試験
試験スタート〜終了までで、全体で約10分ほどでした。
試験官は、各チェックポイントでチェック後に、次の指示を出し、その様子をみて評価をつけています。
指示を出されたのは4回のみでした。
3ポイント以上の減点があると、不合格になります。
試験コースの概要
※試験会場によって、試験内容は変わるかもしれません
以下、試験の詳細をお伝えします。
スタート地点
試験官は、外に立っていて、車の基本的な操作の確認を指示してきます。
助手席には車の貸主に同乗してもらいますが、助手席からヒントや助言をしてはなりません。
基本操作の確認で聞かれたこと
指示ポイント①
⚫︎ライトのON/OFF
——Head light, Brake light, Emergency flashers =Four-way flashers=Hazard lights
⚫︎サイドブレーキ
——Emergency brake(=Parking brake)
⚫︎ウィンカー
——Turn signal indicator, Left light, Right light
⚫︎ワイパー
——Wipers
⚫︎クラクション
——Horn
ウィンカー signal
ハンドル steering wheel
アクセル gas pedal
クラクション horn
Parallel parking(縦列駐車)
指示ポイント①で、基本操作の確認が終わると、「縦列駐車の〜番目の前で止まりなさい」と言われました。
右のウィンカーを出して、幅寄せをし、そこで止まります。
指示ポイント②として、「縦列駐車をしなさい」と言われます(※ウィンカーを出し忘れないように注意)
6つのコーンで区切られた枠内におさまるように縦列駐車をします。
切り返し(ギアチェンジ)は3回までです。
縦列駐車が終わると、指示ポイント③として、「半周して、白線の前で止まりなさい」と言われます。
半周走行
止まると、指示ポイント④として、「Perpendicular parking(直角駐車)のところの〜番目に停まりなさい。」と言われます。
※ 白線前から、その後左に曲がるので、左のウィンカーを出すのを忘れずに。
STOPサインで、再び停止します。
その後、右折なので右のウィンカーを出し忘れないようにし、直角駐車のところへ行きます。
Perpendicular parking(直角駐車)
駐車前に、右のウィンカーを出して、指定の場所に停めます(白線の内側に入るように)
2021年7月時点では、白線があったのですが、12月には消えていました。
指定された場所に、直角駐車ができれば、試験終了です。
減点されやすいポイント
各チェックポイントで、「STOP」と言われた後に指示が出され、次のアクションを起こす際に、ウィンカーを出し忘れるなど。
1回目不合格
減点内容は、
① 縦列駐車で、右のウィンカーを出し忘れたこと
② 基本操作確認の際に、Emergency brakeがわからなかった(Parking brakeで勉強していた)
③ 直角駐車で線の上に入ってしまった
2回目合格
合格すると、写真撮影をして、その場で免許証が発行されます。
臓器提供に同意するかなどの質問もありました。
まとめ
コロナ禍での、ペンシルベニア州の運転免許の取得の様子でした。
会場によって、試験内容は異なるかもしれませんが、どの施設でも縦列駐車は必須のスキルであると思います。
これからペンシルベニア州で運転免許を取られる方の参考になると嬉しいです!