こんにちは、シロックマです。
今回は、アメリカで暮らす研究者・夫の太巻きさんのグルメ嗅覚に迫るエピソードです。
「豚鼻(ぶたばな)」と呼ばれる由来から、美味しいレストラン選びの極意まで、食へのこだわりが満載です。
豚鼻の由来と信頼の理由

「豚鼻」の由来は、トリュフを探す豚の鼻のように美味しいレストランを嗅ぎ当てる能力から。周囲の研究者たちもそのセンサーを信頼し、レストラン選びは太巻きさんに一任されることが多いのだとか。
海外でも、「外さないグルメ選び」をするためには、「自分の味覚を知り、こだわりを感じ取るセンサー=豚鼻(ぶたばな)」を磨くことが大切です。
なぜなら、人それぞれ味覚の守備範囲が違う上に、口コミには文化や好みのバイアスが多く、「本当に自分に合ったお店」を見つけるには、自分の判断軸を持つことが最も確実だからです。
Podcastでは、食いしん坊研究者の太巻きさんが、どんなふうに「豚鼻センサー」でお店を選んでいるかを語ってくれました。
グルメ選びの豚鼻流ポイント

1:自分の味覚の守備範囲を知る(大前提)
酸味、旨味、甘味、どれに敏感か?例えば、西洋人は「酸味と油っ気」に美味しさを感じることが多いけれど、日本人は「コク、旨味、甘味」を求めがち。自分がどういう味覚タイプかを理解することで、「外れにくい店選び」ができます。
2:広く普及している国の料理から選ぶ(大前提)
世界中に広まっている料理(フランス料理、イタリア料理、中華料理など)は、万人向けの味であることが多く、外れが少ない傾向があります。逆に、あまり知られていない国の料理はチャレンジングかも。
3:Google Mapで料理写真だけをチェック
レビューはあえて読まず、料理の画像から「シェフの本気度」「火の通り方」「盛り付け方」などのこだわりを感じ取ります。例えば、ブリュッセルスプラウト(芽キャベツ)の焼き加減など、まるで、研究者のような観察眼で選ぶのが、豚鼻スタイル(笑)。
4:ペースト系の料理は注意
写真が美味しさが伝わりにくい「カレー」や「ディップ系」は外すことも。こうした料理は、味や香りに左右されやすく、画像判断が難しいのが弱点です。
5:価格ではなく「こだわり」を基準に
高い=美味しいとは限らず、同じ価格帯でも、手間と美意識のかかった料理は写真から伝わってきます。価格帯の中でも、「シェフのこだわり」を見極めましょう。
食べ慣れた料理を選ぶという選択肢も
アメリカのパスタは酸っぱい?

アメリカのパスタは、甘味がほとんどなく、酸味だけ強いこともあるようで、気をつけて欲しいとのこと。例えば、「マリナーラ」というトマトパスタは、時々酸味だけのようなものがある。日本人の感覚では、西洋人が美味しいと思うものが受け入れられないことがある。
日本人の家族には不評だったペルー料理
日本から家族が来た際、豚鼻流で検索して連れて行ったペルー料理屋さんで、太巻きさんの家族は、西洋の味覚が合わず、全体的に不評だったことがありましたが、その半年後にミシュラン一つ星を獲得したということもありました。
太巻きさんは、西洋的な美味しさ・日本的な美味しさの両方で評価はできるようで、ペルー料理を食べた時に、太巻きさんは美味しいと感じたそう。でも、美味しいだろうなと頭では理解することはできるけど、食べ親しんだものではないから、心からは満足しなかったと。
口コミは参考にする?
口コミは、文化の違う色々な味覚の人が書いているため、自分の感覚を信じて判断するしかありません。
自分の豚鼻の感覚と、他人の豚鼻の感覚は違うので、自分が過去に美味しいものを食べてきた感覚で、画像で判断することが重要だと。
西洋の味の基準では美味しいお店でも、自分が西洋料理の味覚を受け入れられない人だった場合、美味しいものも、美味しいと感じない。だから、料理を国別で、食べ慣れた国の料理で絞り込むのが安全と思うようになったようです。
まとめ
グルメの当たり外れが多い海外生活でも、「豚鼻センサー」を意識すれば、自分にとっての「本当に美味しいお店」に出会える可能性も高まります。
どれだけ慎重に選んでも外すことはあります。そんな時は、「鼻詰まりだった」と笑い飛ばせばOKです。